◎倒れている人を見つけた時の応急手当の手順とは
意識がない、脈がない、息をしていない人を前にして、あなたはどうしますか?「とりあえず119番に電話して、救急隊が来るまで待とう」では、とりかえしのつかないことに……呼吸が止まると脳細胞はどんどん死んでいき、そのまま10分放っておけば、蘇生率は50%にまで下がってしまうのです。ですから、救急車が到着するまでの5〜6分間にあなたが行う判断・救命手当・応急手当こそ、もっとも重要なのです。
●異状に気づいたら……まず呼びかけ!
眠っているだけかもしれないので、最初は耳もとで普通に呼びかけ。反応がなかったら、「○○さん、大丈夫ですか!」などと大きな声をかけたり、肩をたたいたり、手を強く握ったりして、反応を確かめます。
意識障害は、熱や脱水、薬が効きすぎている場合にも起こります。いっこうに眠りから目を覚まさないなど、おかしいなと思ったら反応を確かめてください。
●意識がある場合 →かかりつけ医に連絡する。(ヘルパーの場合、事業者や家族など連絡する順番は、事前の取り決めに準じる)
●意識がない場合
→【脈がある?】確認する。
→【息をしている?】確認する。
※皮ふ、くちびる、つめの色などが異常に青ざめたり紅潮したりしていないか?確認する。
● 脈がある・息をしている! →かかりつけ医に連絡する。(ヘルパーの場合、事業者や家族など連絡する順番は、事前の取り決めに準じる)
●脈がない・息をしていない! →119番通報。救急車を待つあいだに救命手当・応急手当。
最初は呼びかけに応じていたのに、意識障害が進んでだんだん応えなくなる場合もあります。救急車を待つあいだも、名前を呼ぶ、手を強く握るなど刺激を与え続けてください。
→かかりつけ医に連絡する。(ヘルパーの場合、事業者や家族など連絡する順番は、事前の取り決めに準じる)